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Enikki 蛍渋滞 02/02/18 |
いまどき蛍の話で恐縮だが、我が家のリビングの窓から蛍が見える。
緩やかに飛んでは消える灯りをデジカメに納めてみると・・・・点が線になった。
右から左から、少し大きく少し小さく、上ったり、下りたり。
その蛍の飛び交う灯りが見たくて、夜のとばりが下りてくると、寒くても窓のカーテンはわざわざ全開にする。
夕餉の忙しさの中で、時折その窓から蛍の灯りを何となく楽しんでいる。
塀もなく、田圃と畑が続く窓の外は、延々と続く我が家の庭も同然。
眺めのいいマンションから観る景色と似ていて 一階ながら人は通らない。だから食事をしながら蛍の灯りを楽しむ。
人は通らないが、たまには蛍ラッシュになることがある。つまり「蛍渋滞」
・・・・・蛍はこうなると ・・・・・飛べなくなる。
遅々として動かず、切なそうな発光色を呈している。
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新美南吉の「手袋を 買いに」 を思い出されたろうか・・・・町の灯りが・・・・とても綺麗で・・・・
だ〜れ? 「横浜」って行ったのは?・・・・
つまるところ町の灯りでもなければ蛍でもなく、車の電飾やライトである。
車が走っている時は、数珠つなぎではなく丁度いい間隔で飛び交ってくれるのだが・・・
それに上り口と降り口があるので、一列の並びではない。
このとっておきの「年中蛍」が消える。いなくなるのではなく消える事となった。
遮音壁!
役場から知らせの電話を受け取ったのは私だった。
「長い間お待たせ致しましたが、自治会長さんからの申請の件ですが、県から連絡がありまして、
年末からそろそろ基礎工事にかかりますので、3月には完成することと思います。」ということだった。
それで 「・・・・・色々お世話になりました。 ・・・・・ありがとうございました。」そつなく返答する。
ずっと昔に申請をしたことは知ってはいたが、いつになるか、出来るかどうかわからないと思っていた。
正直複雑な心境だった・・・。
我が家はほとんど騒音は気にならないのだが、もっと近くの家は大変に違いない。
昼間の景色は、ガードレールだけなら未だ自然の景色にかろうじて溶け込んでいたのだが
遮音壁の高い壁は、音だけでなく蛍の灯りも遮断する。
しかし、きっと次なる良いものをこの景色の中に見つけてみたいものだと思う。
バイパスが出来たときも、延々と続く景色を断たれて嘆いたものだった。
そこでもらったのが蛍だった・・・・。
今回のこの長い二枚の写真はつないでいるが、つなぎ目が旨くいったとき、結構な爽快館なのだ。
ちなみに1年前の景色はこちらからどうぞ