Enikki 呪われた部屋V(完結編) 01/11/27 |
呪われた部屋T 呪われた部屋U
私の友人で鳥が大嫌いで、鳥をみると寒気がする人がいる。
昆虫がダメな人もいる。
二人とも見るだけで生理的にダメだそうだ。
そうなれば、世の中には、表沙汰にならないまでも大嫌いな生き物を密かに持っておられる方が
案外多いのではないかと、思われる。
猫アレルギーとかいう言葉もあるのだから、その他の生物アレルギーも・・・・・
絵日記には犬も猫もカエルもカマキリも多く出てくるが・・・、申し訳ないが対処は個人でお願いするしかない。
我が家のアシナガ蜂の様子を絵日記にしたが、ホラーかと思ったと言った人がおられたが
アレルギーとなればつらいところ、誠に申し訳なく思う。
その蜂も、ある日殺気だった様子で騒ぎ出し、洗濯物を干すのもはばかられた次の日、
あんなに沢山いた蜂が、一匹もいなくなっていた。 ・・・・まさにホラー!
そういう私も、アレルギーほどではないが、随分恐がりさんの範疇にいた。
田舎に来て、子供ができて、これではいけないと思うわけで・・・・母はとしては・・・男の子二人の母としては・・・。
と言っても、子供に悟られないように、ミミズがいても兎に角悲鳴はあげない、気持ちを鎮める、それくらいが関の山。
可愛いねえ・・とか言っていると、・・・いつの間にか可愛くなっていた。
暗示にかかりやすいタイプかも知れないなあ。
かと言って殊の外可愛くなったわけでもなく、
同じ生き物として、平等に愛を感じられるようになっただけなのだろう。
「呪われた部屋」 のその後の小鳥は、
結局たいした恨みがある様子でもなく、今もご訪問頂いている。
体当たりはなくなったが、同じ木の同じ枝に留まり、同じ窓の同じ場所にやってくる。
どうやらつがいで遊びに来ているようだ。
巣でも作るのだろうかとも思ったのだが・・・・
どうやらその様子はない・・・・
愛くるしい動きで、盛んに部屋の中をのぞいている。
全く・・・不思議な鳥だ。