Enikki 呪われた部屋T 01/11/11 |
11月11日(日)
午前8時半には播州合唱祭に出かける為の準備をしている慌ただしい時間帯に奇妙な事があった。
一匹の小鳥が盛んに窓ガラスめがけてアッタクをしてくる。
窓の外の縦桟の上段に留まっては窓に向けて体当たりをしているようだ。
窓を開けるとそのままスイ〜っと入ってきそうだが・・・
今はそんなことはしていられない。いや、時間があってもそんなことをしたら
今度は出してやるのに大変なことは間違いない。
何やらこちらを伺っているかと思うと、木から木に遊んでは可愛い声でピーピー啼いている。
暫くするとまた戻ってきて攻撃をする。
たまたま窓の桟に飛んできた鳥も人の気配を感じたら二度と来ないのが普通なのだが・・・
部屋の中から見る小鳥は羽に薄い緑色をたくわえ、比較的小さな鳥のようだが名前はわからない。
その瞬間大きく羽を広げくちばしを窓ガラスに打ちつける。
・・・・・・
何をしているのかサッパリ見当がつかない。
その一匹の鳥は私が出かける迄飽きずに繰り返し続けていた。
いや、・・・・夕方かえってきても未だやっていた。
・・・・その次の日も
暗くなるまで打ち続けていた。
その同じ日、
朝の7時過ぎ、朝日の入らない部屋に光と影の模様が揺れていた。
これ迄見たこともない優しい光が壁面に浮いる。
窓越しに小鳥のその奇妙な姿を撮ろうとカメラを用意したが撮れなかったので無意味に撮った窓の外の写真。
格子があり、網戸もある窓越しに部屋から撮った写真には、格子も網戸もなかった。
私の目が点になったのも、無理のない事とご理解いただけるだろうか・・・
一瞬表示が出来ていないのかと待ってみたが・・・・
勿論部屋の中から撮った写真だ。
それになんの加工も施していない。
出かける前、私は昨夜パソコンの部屋に持ってきて仮置きしていたミニコンポだけは下ろして出かけたのだった。
私が何を考えていたかは賢明なあなたにはわかる筈と・・・。
つづく