弘前に桜を見に行った男のドライブ紀行のご紹介 |
今回、「弘前に桜を見に行った男の ドライブ紀行」をご紹介をさせていただくこととなった。 といっても、わたしは車の運転もしないし旅もしない人なので、 この旅がどれ程冒険で、どれ程男のロマンなのか・・ 本当はあまり理解できていないかもしれない。 しかし常人には真似のできない、驚異的な事で、 ついぞ聞いたことのない話ではある。 この計画の実行者は3人。その内のお一人が私に写真と紀行文を託された。 彼は、私と同じ姫路市民合唱団の団員である。 実は彼のことは、考えてみるとほとんど良く知らなかった。 彼を紹介するのにうってつけの話を聞いた。 彼はトム・クルーズをトムと呼び、真田広之を真田さんと呼び 剣道が何段かで・・・英語が話せて・・・という。 私の印象としては、少年のようなおじさん!もちろん褒め言葉である。 その人の名はハリウッド・エキストラさん。 では、彼の書いた紀行文と感動の写真をご披露しよう。 ときちょ |
「遥かなる青森ドライブの思い出」
4月25日 NO1 文: ハリウッド・エキストラ |
4月25日(金)早朝 | 1300`彼方の青森、「ランプの宿」に向かって、 今回はどんな旅になるのか、胸をときめかせながら、一人雨の山陽道を東へひた走る。 エンジンの音も心なしか軽やかだ。 |
6時30分 | 北陸道 福井県南条SAで、昨夜姫路を出て車で仮眠中の友の車一台と合流。 |
7時30分 | 富山県 小矢部川SAで朝食 富山、名物ます寿司。 |
更に昨夜姫路を出て、加賀温泉に泊まったもう一台と合流。 今回同行の3台の車に3人の男がそれぞれハンドルを握り、 改めてスタート(3台の車に男3人だけ!!強調) |
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10時 | 新潟 黒埼P休憩 |
11時 | 会津若松 通過 |
12時 40分 | 仙台あたりのSAで牛タンどんぶり昼食 |
2時ごろ | 盛岡通過のあたりで、左にそびえる岩手山の雪景色と、道路沿いに咲き乱れる花々に 心揺らせながら、ひたすら真っ直ぐな東北道を北上。 |
3時 | 青森県黒崎インターチェンジに到着。 |
料金所で窓を開けたとたん、たんぼから漂ってきた野焼きのほのかな香りが、 子供のころ、田んぼで遊んだ記憶を再現させる。 |
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後続の自動車教習所の教官と生徒が、多分見たことも無いであろう姫路ナンバーに、身を乗り出して興味深げに会話している。バックミラーから見えたその姿は東北入りを歓迎してくれていた。 | |
4時ごろ | 宿に着いた3人は部屋でくつろぐや否や、せせらぎをつり橋で渡り露天風呂で心と体を伸ばす 混浴なので先にお入りになっていたご婦人がいらしたが勇気を出して入る。ちなみにそのときの入浴客は我々3人だけ、小心にも後ろ向きに入っていた私達に、 「どこから来られたの?」と声をかけられ、 「兵庫県の姫路です」と、 「えええっ、私は西宮からですう。」とのこと・・。 それからは会話が弾み、和やかなひと時を関西弁で過ごす。 ちなみにその宿には4つの温泉があり、2つは混浴 2つは性別でした・・。 |
電気もねェ、テレビもねェ(当然)携帯の電波もねェ♪ああ〜あっなんにもねェ! でも、これが下界から隔離された最高の癒しの場であるのです。 部屋の障子の向こうから聞こえるのは、小鳥のさえずりと、雪解けのせせらぎの水音だけ。 人間の原点に戻れる空間かも知れません。 一人の友が宿の人に、「次回はゲームを持って来なあかんなあと」つぶやくと、 「そういう人が来るところではないですよ」と、さりげなくつぶやかれました・・。 さらに、「ここは大人の時間を楽しむところなのですよ」と・・ なかなか意味深いお言葉に、彼はあっけにとられていました。 |
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つい私も現地報告をしたいと思って「パソコンは使えないですよね?」 とのつぶやきに、 「どこへ来てると思ってるんですか?」との意味の事を、軽い津軽弁で返して頂きました。 思えば遠くへ来たものだ・・・と改めて津軽言葉と頬をなぶるひんやりとした渓谷の風が教えてくれました。 |
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夜も更けて | 夕闇がせまる夕食の頃、部屋々に配られたランプの明かりが障子越しにほのめく窓を眺めつつ、 囲炉裏の傍へ。もう数日で5月というのに肌寒い! 囲炉裏の炭を足すより 熱燗とばかりに地酒を喉へ・・・・「ふ〜―――っ」 驚異的な距離を走りきり、今まさに東北に居ることを痛感する。 杯を重ねる度に、ほの暗かったランプの明かりが、妙に明るく感じてきた。いや目がだんだん慣れてきた。 私はどんなに遠くへ来たかを確認したく、本当の津軽弁(宿の方は軽いなまりなので地方を感じさせなかった)を聴きたく、宿で紹介を受けた下界のスナックへタクシーを飛ばした。 {後で解ったが、本格的な津軽便で宿の方々が私たち地方から来た者に、そのまま喋られたら、 まああああああああああああああああああああったく意味が伝わらなかった事は明白で、 接客運営が出来ないことを悟った。} タクシーの運転手さんと帰りの値引き交渉をしながら5000円ほどの道程を終え、 紹介されたスナックへいそいそと・・。 カラオケがないお店の方が津軽弁が堪能できると、ドアを開ける。 ラッキーにも他にお客さんは居なく、 我々2人と(もう一人は宿で熟睡)2名の津軽女性がにこやかに迎えてくれる。 以下次回号につづく |
アルバムNO1 撮影 ハリウッド エキストラ |
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まだまだ素晴らしい写真をお預かりしている。
紀行文NO2の公開をお楽しみに・・・。