Enikki    私の事 その2   01/12/04

私は、車に乗らない。



ナチュラリストとか乗らない主義ではなく、単に運転免許がないだけなのだが、

しかしそれには理由がある。

ファーマーが断固として許さなかったからだ。

周りの人たちは時にこんな事を言う。

黙って取ってしまえば良いのよ!

しかしそれももう遅く、ファーマーは自由人となって家にいるのだ。

それに私も随分歳をとってしまった今となっては・・・



    




朝出かける時に気づいたのだが、自転車がパンクをしていた。

運良く自由人ながら多忙なファーマーさんはご在宅。
大慌てで公民館まで送ってもらった。

お昼過ぎ用事を済ませ、その日の帰途は陽気に誘われて歩いて帰る事にした。






おかげで毎日見ている景色を、今日はゆっくり眺める事が出来た。

自転車を飛ばしているときは飛んでゆく景色だ。

まして車を運転している人には、きっと目にも止まらない景色なのだろう。

国道2号線を歩く。

そこから北に、東芝のリビングストアーに通じるイチョウ並木が誘ってくれた。

帰りの時間を気にしながら・・・・一寸寄り道をして、歩道橋に上って撮ることにした。



東芝太子工場東の国道沿いから北に入る道



絵が描けないから写真を撮ってお話しているだけの事で、
別段写真が得意な訳ではない。

だから良い写真を撮っているつもりはなく、良い景色を求めている訳でもなく

生活の中で、目に留まった景色のありのままを切り取っている。

そしてありのままの気持ちを切り取っている。


あそこでね、こんなの見たのよ!  何処何処?   ホラ、あそこよ!

等と言うほどのこともない話。

こんな景色ホラ! 素敵でしょう!って!

見せるほどのこともない、・・・・何処にでもある、ありふれた景色。

より良い景色を求める事もなく、より良く見せる努力もしない、

これが私流なのだ。



何処にでもある景色が魅力的に思える事は幸せなことだ。

東芝太子工場


くどいようだが、只それだけの、

わざわざ見ていただくほどの物でもない、話すほどの事でもない。

何処を切り取っても軽やかなエンジンの音は聞こえず

スポークのカラカラ廻る音だけが響いている


そんなありふれた絵日記もどきなのだ。





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