Enikki 雛祭り 02/03/03 |
3月3日(日)
女の子は育てなかった。しかし私は女の子として育ってきた。
子供が幼稚園の時、心の底から先生を羨ましく思って言った言葉を思い出している。
「素晴らしい職業ですね・・・・。」 女性としての純粋なものへの憧れだったのか・・・・
もしかしたら・・ この時のこの言葉が「人形劇」という形で、あこがれを現実に引き寄せていったのかもしれないと・・・
【今回の400回記念公演に想う】
多分私達だけなら、一生記念公演なんてやらなかったはず。
今回同じボランティア組織の「しみん芸術さん」に声をかけて頂いて、その熱い想いに支えられて実現した。
沢山の皆さんに私達を知っていただく機会を得、又沢山の子供達と出会えるであろう楽しみが増えた。
こんな嬉しいことはない。
素人の私達は、22年やって来てもいつまでたってもやっぱり素人。
アマチュアという言葉もあるが、私達にはその自覚はなかった。
やっていることはボランティアでも、ボランティアという言葉も、使い始めたのは震災以降だ。
コンクールに出るでもなく、どこにも所属せずに身軽なマイペースで・・・・。
とは言っても、公民館親子読書会から生まれ、公民館に拠点を置き
暖かい応援をいただいた我が町におおいに感謝。
人形劇を通じて沢山の人と出会い、何よりも子供の純粋な目に引きつけられ、
感動する心や、創造する喜び、達成感、心を届けること、
あらゆる事を学ばせてもらった。
子育てをしながら、私達は身も心も育てられてきた事は何者にも代え難い宝だ。
そして身も心も気負わない自然体が私達のカラーであり、長く続いた秘訣かもしれない。
公演は、どんな環境でも、その時その空間を如何に生き生き共有できるか、
いつもそのことだけを考えている。
たとえ10人でも、100人でも
私達は、一人ひとりに届ける気持ちに変わりはない。
素人だから元々大したことは出来ない。だから難しいことは考えない。
しかしこだわりはある。とことんこだわって・・・・後は自画自賛!(笑)
立派なことだったり、上手くいくことより、やっぱり心をつなぐこと!
これまでもそうであったように、これからも何を目指すではなく、
与えられた道をベストとし、最善を尽くす。
遠くを見るのではなく、コツコツと今の幸せに感謝し楽しんでいきたい。
挑戦と冒険と困難を乗り越えるスリルと、やり遂げる達成感、
子供達と創る生の舞台のハラハラドキドキ、
この醍醐味を一生味わっていけたら・・・ こんな幸せなことはない。