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Enikki 「少年と砂漠のカフェ」 02/04/24 |
4月20日
銀座シネ・ラ・セット
小さな映画館だった。
アボルファズル・ジャリリ監督
同時多発テロの一月前が完成発表だったという、アフガン難民の少年を描いたイラク映画
そんな事情もあって、今静かな話題になっている
「少年と砂漠のカフェ」 を観た。
上の公式サイトリンクで詳しい情報と、予告編も観ることが出来る。
説明的なものは極力省かれている。
物言わぬ静かな映像に力があり、メッセージがあり、
動かない時間の中を、走り続ける少年や車やオートバイが幾重にも重なる。
荒涼とした砂漠の静寂の中に、叫ぶ声怒鳴る声、けたたましく走る車の騒音とラジオの音響。
ストーリー以前のベースというか作り方に、おもしろさを感じた。
ドキュメンタリータッチの私にとっては好みの、内容のある映画だった。
普段、テレビドラマ・映画・ビデオを観ない私は、いい映画を見たいと思い続けていただけに、今回嬉しい出会いだった。
そう思うと、結局誘われながら観なかった「ロードオブリング」は、これとは対角線上にあって、
やっぱり私の見たい映画ではなかったような気がする。
すぐ近くに有楽町マリオンのからくり時計があった。
時報1分前に懐中時計がやおらせり上がり中から音楽隊が出てくる。
直径2.6m。からくり人形ブームの先鞭をつけたといわれるSEIKO製からくり時計は1984年(昭和59年)完成。