パソコンの周りで遊んでいました。 Enikki     てんとうむし    01/12/26





アーラヨット!  一世一代の綱渡りでござーいー!



なんや?・・・この下は・・・こわそやなあ〜




けったいやなあ!  同じとこばっかり廻ってるわ・・・???




山あり谷ありで人生ゲームやなあ




上ったと思たら 又下りんならん




ふー もうこれでおわりかいなあ




あーあーせいせいしたなあ〜




あれ???  行き止まりやン〜




・・・・




とお〜!




あちゃちゃ〜




















お客様にコーヒーを運んでいた私は、お盆の上に、あろうはずのないシミを突然発見。

コーヒーの雫かと手で払うと、きれいに取れてしまったのだが、

実はこの時が七星テントウムシさんとの初めての出会いだったのだ。

しかし不思議な汚れだった・・・と一瞬いぶかしく思っただけで気にも留めなかった。



その日の夜、私の机の上で遊んでいるテントウムシを見つけた時、

私は一瞬にして消えてしまったあの時の、あのシミを思い出した。

彼の大きさと色が、あのコーヒーかと思ったシミの大きさと色、そのままだったから・・・。

例によって私はむくむくと嬉しくなって彼の一挙手一投足を眺めていた。

彼に気持ちがあるのかないのか・・・

私には実に楽しげに遊んでいるように見えてしまう。

そうかい気に入ったかい?  ・・・いつも勝手な言い分だ!

彼はひらりと飛んでいなくなるので、本の隙間にでも入ったら大変と、いなくなる度に気が気ではなかった。

その後数日は洋服に止まったり、食卓のテーブルにいたり。

部屋を移動しながら、ご滞在だった。



24日の事。コーヒーメーカーの上にいたと思った彼は、次の瞬間、流しの排水のゴミダメの中に・・・。

ヤバイ! 

仕事の手を止め、中へ中へ入ろうとする小さな彼を、必死で外に出そうと・・・

焦ってもがいていた・・・私。

彼を出すつもりがかえって潜らせたのか、あるいはもう飛んでいったのか 

・・・・数秒後、彼の姿はもう確認できなかった。



次の日、私は掃除機を持ったまま、もう動かなくなっている彼を、部屋の片隅で突然発見。

彼と出会って10日目の事だった。

押しつぶされることもなく、おぼれることもなく、吸い込まれることもなく、

来たときと同じように突然私の目の前に現れた。

これで・・・さよならだけは言い残したつもりなのだろうか・・・・





クリスマスの日




今年最後の絵日記となる。今年一年皆様有り難うございました。


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