Enikki お届け物 01/07/26 |
お届け物Uは、こちらから7/27
お届け物Vは、こちらから8/02
お届け物Wは、こちらから8/07
今日、荷物が届いた。
我が家にもお中元と称するお届け物がこの時期まま届く事がある。
印鑑を持っていそいそと玄関で待っていると・・・
なんと! デカイ!
オットット! お中元にしては、ちとデカ過ぎるお届け物ではないですかい!
「エーット・・・・ 間違いないですか? どちらからですか?」
「パール金属さんからです」
「?・・・・」
「誰宛でしょうか」
「ときちょさんです」
きっちりと住所も名前もあっている・・・
しかしパール金属さんから私がこんなデカイものを頂く筋合いはなく・・・
「これ・・・なんですか?」
「エーット 折りたたみ自転車です」
益々訳が分からない。頭をあちこち巡らしてみるが・・・サッパリ何も出てこない。
「・・・・なんなんでしょう・・・・」
「折りたたみ自転車です」
「いえ、そうではなくて・・・ どうしましょう・・・・」
どうしましょうと言った所で、お兄さんは困られるだけだ。
「とりあえずパールさんに御電話されるか、中を開けられたら何か分かるかも知れませんし・・・
分からなければその旨言って送り返してください」
そ そ そんな・・・ 送り返すだなんて折角のお届け物を・・・
気持ち悪いと思いながら、それでも返せと言われればどこかで開き直って、
私宛に来た物、 黙って頂戴して絶対に返す必要はない!
と、どこかで誰かが言っている。 あ〜 私だ!
となれば、早々にお兄さんには受領印を差し上げ、お帰り頂いて荷物をほどく事に心は決まった。
不安半分、ウキウキ半分、何しろお饅頭ではなく自転車ですぞ!
それも折りたたみ自転車!
得体の知れないお届け物なのに、なぜか妙に心は弾んでしまっている!
どうか私の物になりますように・・・・
???・・・・恐ろしい・・・・!!
ちゃっかり子供を呼んで荷物を開けてもらう!
私はというと、遠巻きに見て見ない振りをしながら忙しそうに食事の支度をしていた。
子供は、「なんか気持ち悪い〜」 と言いながら・・・
滅多に味わえない、この数分間のドラマを確実に楽しみながら
素直に母の頼みを聞いてくれている。
・・・・
「お母さん! ・・・・・ 身に覚えあるでしょ〜!」
荷物を解いていた彼は、謎が解けたという口調で言った。
「エーー!」
見せられた書面には、
「ご当選おめでとうございます!」
赤で書かれてあった。
スイカではなく、ひとあし早く私には折りたたみ自転車が当たった!
続く